本を読んで感じたこと

『不幸な国の幸福論』加賀乙彦 著

要約 国民の大多数が貧しかった時期を抜け、身近に豊かそうな人がいる今、モノと情報にあふれ、私たちは自分に欠けているものを意識してしまう。 経済成長を優先してきたがために、セーフティネットが十分にない日本を「不幸増幅装置」と表現する。そういっ…

『僕が見つけたいじめを克服する方法』岩田健太郎 著

要約 こどものいじめが減らないのはなぜか。それは大人の社会もまたいじめに満ち、いじめをなくす具体的で有効な方法が未だ実行されていないからだ。 しかし、いじめは絶対に看過してはならない。いじめに泣き寝入りしない方法を考える。 いじめ対策に必要な…

『ゲイバーのもちぎさん1』もちぎ 著

この漫画は、母子家庭を支えるため16歳で売春し、18歳でゲイ風俗で働きはじめたという、もちぎのゲイバーでの暮らしが書かれたエッセイです。 もちぎさんは、ゲイ風俗で働きつつ大学受験をして、就職もするのですが、ゲイであることがばれて、退職せざるをえ…

『感染症 広がり方と防ぎ方』井上栄 著

要約 今、コロナウイルスの流行により世界は危機に陥っている。 様々な情報が錯綜するなか、私たちはこの感染症にどう対処するか考える必要がある。 人類は昔から病気と戦ってきた。そして病気を制圧する術を生み出してきた。 上下水道の設備や塩素消毒、ワ…

『キッチン』吉本ばなな 著

吉本ばななさんの『キッチン』(新潮文庫)という本を読みました。 主人公・みかげが祖母の死によって天涯孤独になってしまった。しかし、そんな中、ある少年との暮らしが始まる。日常が進む中で、死、愛、家族とはなにかを問いかける出来事が起きる。そして、…